救急指定病院、救急医療とは何か

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自分もしくは患者対象者の現状を把握する

急性期が一番油断できない状態

例えば交通事故から運ばれてきて、手術が成功したその後と、脳梗塞や心筋梗塞などで運ばれてきた手術後の経過観察は大分違ってくると思います。
そして同じ交通事故でも、単純に骨折だけという場合と、危篤状態からの奇跡の生還という場合では、また違ってきます。
どのような場合でも共通していることは、よく患者さんの状態を診るということです。朝起きた時の状態や、一時間ごとの状態などを的確に観察し、その状態に応じた素早い判断と対応が重要です。ここを間違えると患者さんの命にかかわりますので、油断はできません。
油断が出来ないのは病院側だけではなく、患者の家族も同様です。病院に任せきりにせずに出来るだけ患者の様子をよく観察し、必要であれば医師の判断を仰ぎます。病院側からすれば、一人の患者さんにつきっきりというわけにもいかないので、家族側の協力は必要不可欠なものなのです。

急性期があけてもまだ安心はできない回復期

急性期をぬけた後は回復期に入りますが、まだまだ安心は出来ません。
妊娠で例えると、流産などのリスクの高い妊娠初期を終えて安定期に入ったところという感じだと思います。まだまだ体の機能は完全には回復しておらず、命の危険は少ないものの、他の病気の合併症などの危険はあるので油断は出来ません。
そしてそういった体の機能が完全に回復してきたら、今度は社会復帰のためのケアをしていかなければなりません。命はとりとめたものの、事故後の後遺症により車椅子生活を余儀なくされた場合や、歩行は可能だけど一部麻痺が残っている場合、今までとは違った生活になることに不安を感じている患者さんもいらっしゃると思います。
こういった不安を少しでも解消できるようにお手伝いすることも、医療の一つだと思います。


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